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2006年3月27日 (月)

ライオンと魔女

リンク:ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女

(ちょっとネタバレな部分もありますので、これからこの映画をご覧になる方はご注意を)

実は私は原作を小学生の時に読破した口です。かなり面白かったので、その後自腹で全シリーズ揃えたりしたのも今となっては懐かしい思い出です。また、このシリーズを読破した後に「ホビットの冒険」、「指輪物語」と進みましたので、言わば私のファンタジー好きのきっかけとなった本と言ってもいいと思います。

さて、そんな思い入れのある作品の映画化な訳ですが...

感想としては「指輪物語」と似た印象で、「よくここまで映像化したな。」という感嘆ですね。ただ、原作の映像化という点からいうと、「指輪物語」や「ハリー・ポター」よりも上を行っている気がします。というのも、映像化する場合に、当然原作と違う部分が出てきてしまうのですが、本作についてはそれがかなり効果的に使われていると思うからです。例を挙げていくと:

  • 冒頭にLondon爆撃のシーンを入れる事で、ペペンシー兄弟がなぜあの屋敷に疎開しなければならなかったが明確にされています。また、この時点でピーターとエドマンドの仲があまり良くない事を見せる事で、後のエドマンドの行動により説得力が出ている気がします。
  • エドマンドが魔女の城に行った時点で、タムナスはまだ石にされていません。エドマンドは牢屋でタムナスに会うだけでなく、魔女が目の前でタムナスの逮捕はエドマンドからの密告である事をタムナスに教え、その後に石にされたタムナスを見る事になります。これは子供には本当にこたえるでしょう。この部分に関する原作の流れも充分エドマンドが反省するようになっていますが、こちらの方がより説得力がある気がしました。
  • 最後の合戦のシーンは、原作はどちらかというとスーザン、ルーシー側の視点側から書かれており、終わった後に伝え聞いた事、という形になっていますが、映画ではピーター、エドマンド側から見た出来事も同じ位の時間が割かれています。まあ、原作どおりにやっていたら、合戦シーンは殆ど映像化されなかったと思いますので、映画化にあたってこれは正解でしょう。
  • 海の向こうの大帝(だったかな?)についての話が出てきません(というか、出てきてなかったと思います)。正直これに関する設定は、原作でもそんなに深く触れられていない上に、後の作品において若干矛盾があった気がしますので、これはカットして正解だと思います。

まあ、正直これはどうかと思った改変もありました:

  • ピーター達はエドマンドがビーバーの家を抜け出したと知ると、魔女の城の近くまでエドマンドを追いかけていきます。このせいで、原作であった狼達に追いかけられている、という緊迫感が若干薄れてしまった気がしました。
  • 原作ではエドマンドは殺される一歩手前で奪還されるのですが、映画では縛られた所を救出される形になっています。まあ、Disney映画なので、子供に刃を突きつけているというシーンを作るのを躊躇ったのかも知れませんが、原作の方がスリルがあったのではないかと思います。
  • プリンがTurkish Delightに...ってこれは当たり前ですね。(原作の日本語訳を読んだ人にしか意味はわからないと思いますが)

まあ、こんなところでしょうか。

しかし、アスランの声はJames Earl Jonesかと思ってたんですが、Creditを見るとLiam Neesonだったんですね。Liam Neesonも良かったとは思いますが、James Earl Jonesの声でやって欲しかったです。そういう点から言うと、タムナスをやった役者さんはドンピシャだったと思います。また、白い魔女役のTilda Swintonもイメージ通りだったと思います。ただ、「魔術師のおい」の時にはどうなるかなあ?あと、合戦の時のあの衣装は...ねえ。いくら魔女とはいえ、あの格好はないような...

結論としては、原作を読んだ事がない方でも、充分楽しめるようになっていると思います。多分、「指輪物語」よりも入りやすいでしょう。また、何点か原作を超える部分もある、という事で、原作を読んだ人にもお勧めできると思います。というより、原作がある作品の映画化で、原作を超えられる事はあまりないので、それだけでも充分評価されるべき作品だと思います。

個人評価: 5 (5段階評価 1:時間の無駄~5:Classic)

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